多読のペース

自分の場合、多読(多聴)を中心に英語を勉強しています。

これは自然な言語感覚を身に着けたいからです。「文法的には正しいけれども、ネイティブは普通こんな言い方はしない」といったような感覚を身につけるためには、ネイティブのために発信された英語を大量にインプットするしかありません。日本語でも読書量の多い人は高度な理解力や豊富な表現力を身に着けているように、英語でも最後の最後は豊富な読書量が効いてくると考えます。単語帳や文法書で単語や表現の日本語訳を丸覚えするのは悪くありませんが、それらをネイティブがどのような状況で使用しているのか、そのニュアンスも含めて感覚を身に着けておかないと、場合によっては場にそぐわないやけにカジュアルな表現を使ってしまったり、逆に変にかしこまった滑稽な表現を使ってしまったり、といったことになりかねません。その感覚を身につけるためには大量の読書をするに限ります。

ではどれくらい読書するといいのでしょうか?多読の世界ではよくxxx万語を目標としよう、ということが言われたりします。多読の習慣がついていない人にとってはこういった「量」を目安として積み上げていくといいと思いますが、ある程度習慣化している人には、「どのくらいのペースで読むか?」を考えてみることをおすすめしたいと思います。

もちろんこれは人によって事情が異なりますが、私の場合「月間100万語」を目標とすることにしたいと思います。以下、その理由です。

人間は忘れる動物です。ある単語やある表現に出会ったとしても、次に出会うのが一年先だったとしたら、ニュアンスを身につけるどころか、以前に出会ったことすら忘れてしまっているでしょう。ある程度の頻度で出会えるようなペースで読書しないと、その単語や表現に対する言語感覚は身についていかないことになります。

BNC(British National Corpus)というコーパスがあります。コーパスというのはいわば例文集で、いろいろな分野の大量の文を集めたもの。こういったものを用いて研究者は単語の出現頻度やある単語の周りにはどういった単語が使われやすいか、といった関連性を調べたりしています。BNCはこういったコーパスの中では最大級のもの(1億語以上収録)です。お馴染みのtestyourvocabはこのコーパスを元に作成した頻度順の単語リストを用いているそうです。Britishという名前が付いているように、収録されている英語はイギリス英語です。アメリカ英語のコーパスの代表的なものにはCOCA(Corpus Of Contemporary American English)というものがあります。今回はこのページにBNCを元に集計済みのものが公開されていますので、手っ取り早くこのデータを用いることにします。

先日読んだTIME(6月5日号)でわからなかった単語の中に、bluster(威張り散らす)というものがありました。これをこのページのall.num.gzを展開したものの中から探しだし、blustering/blusteredなどの派生語も含めて合計すると135となりました。これはこのコーパスの中でこの単語が135回出てきた、ということです。このファイルの一行目によると、このコーパスの総単語数は100,106,029語ですので、blusterの出現頻度は、

135 / 100,106,029 *  100 =  0.000134857....%
100,106,029 / 135 = 741,526.141....

約74万語に一回の割合でこの単語が出現する、ということになります。かなり低頻度ですね。できれば一週間に一回くらいのペースでこの単語に出会いたいものですが、、、そうすると一日に10万語という、今の自分にとっては不可能なペースで読まないといけないことになります。また、先月の月間読書量が60万語でしたが、このままだと次に出会うまで一ヶ月以上間が空いてしまいますので、厳しそうです。

そこで自分としては、

目標月間100万語

としようと思った、というわけです。

これでもこの単語に出会えるのは月に1−2回ですので十分とは言えませんが、この単語よりも高頻度の単語で身につけられていないものはたくさんありますので、これくらいのペースで読んでいればかなり英語力がアップしていくのではないか、という思惑です。

月間100万語を達成しようとすると、かなりの速度で読まないといけません。今で120wpmくらいですので、一日あたり100万 / 120 / 30 = 278時間を費やさないといけないことになります。これは厳しい。もう少し速度アップしたいところです。

Pegasi/corpora

昨日Hidden Oracleという、ゼウスの怒りを買って人間界に落とされたアポロの話をオーディオブックで聴き終えたのですが、途中でPegasiという単語が出てきました。

一瞬「うん?」と思ったのですが、Pegasusの複数形であると納得。確かに-usで終わるラテン語起源の単語の複数形は-iになると習った気がしますが、同じラテン語起源で-umで終わる名詞(medium -> media とか、datum -> data とか)に比べるとどうも複数形の出現頻度が低いせいか、馴染みが薄いような気がします。

ただ、調べてみると結構ありますね。。。

alumnus alumni
bacillus([bəˈsɪl əs]) bacilli
cactus cacti, cactuses, cactus
focus focuses, foci([ˈfoʊ saɪ, -kaɪ])
fungus fungi([/ˈfʌn dʒaɪ, ˈfʌŋ gaɪ/]), funguses
hippopotamus hippopotamuses, hippopotami
isthmus([ˈɪs məs])  isthmuses, isthmi
locus loci([ˈloʊ saɪ, -ki, -kaɪ]), loca
magus([ˈmeɪ gəs]) magi([ˈmeɪ dʒaɪ])
nucleus nuclei, nucleuses
octopus octopuses, octopi
radius radii, radiuses
stimulus stimuli
stylus styli, styluses
syllabus syllabuses, syllabi
terminus termini, terminuses

表の中で、複数形が複数ある時の順番はdictionary.comに従っています;おそらく使用頻度順かな?


その後全く別の機会に(といっても同じ日に)、英単語の出現頻度を調べようと思っていろいろとネット記事を読んでいると、今度はcorporaという単語を発見。文脈からcorpusの複数形であることはわかりましたが、初めて知りました。不規則の中での規則性に更に従わない、いわば不規則中の不規則、といった感じです。

-usで終わるにもかかわらず、複数形が-iにならない単語としては、他にgenus ->  generaというものもあるようです。

corpus corpora, corpuses
genus genera([ˈdʒɛn ər ə]), genuses

なかなか奥が深いです。。。

themself

themself...皆さんはこの奇妙な単語に遭遇したことがありますでしょうか?themselvesではなくthemselfです。

私は今日遭遇しました。衝撃でした。。。一瞬目を疑いましたが、読んでいたのはTIME。インタビュー記事とはいえ、校正はされているはず。。。

再帰代名詞といえば、単数人称代名詞のI/you/he/sheの場合は-self, 複数人称代名詞のwe/you/theyの場合はselvesとなる、と相場が決まっています(そんなところで律儀に複数形にしなくても、、、とは思いますが^^)。それでtheyなのに-selfとなる理由はただひとつ。。。このtheyはいわゆるsingular they, つまり「性別を特定せずに三人称単数を受ける代名詞」だったのです。

そのインタビュー記事の該当部分を抜粋すると、こんな感じでした(TIME 2017/5/15号アジア版最終ページ「9 Questions」より)。

In many of the families in this book, a parent has a favorite child. Do you think that's usually true in life?
I think that parents do have favorites, even though they don't think so. Children are people, they're just as different from each other as anybody else. So the parent who aligns themself, sees something of themself, whatever, it doesn't mean that they have a favorite child, it just means that they have a particular relationship with that person.



ここでのthe parentは性別が特定できませんので、heで受けるかsheで受けるか決めることができません。これを従来はhe or sheと書いていたのですが、あまりにも煩雑なので、どうにかならないの?という議論が昔からありました。

以前英語好きさんのブログでも取り上げられていましたが、ここで紹介された新代名詞「ze」の是非はともかくとして、近年は英語好きさんもコメントで書かれていますようにtheyで受けることが一般的になってきているようです。それがいわゆる「singular they」と呼ばれる用法で、

「性別がわからなかったら、単数でも構わずtheyを使っちゃえ!」

という便利なシロモノです。

さて、he or sheの代わりにtheyと書いていいのはありがたいのですが、今回のこの文章のように再帰代名詞形にしたい場合、themselvesとするのだろうか?(単数なのに-selves?)まさかthemselfなんて言ったりしないよね(そんな単語ないはず!)。。。と思っていたところ、なんとそのまさかだった、というのが今回の衝撃事件でした。

ただ、この単語はネイティブでもまだまだ気持ち悪いと感じる人もいるようで(ここによると、this grammatical outsiderとかa standard English outcastとか書かれています)、今後もsingular theyの再帰代名詞形としてthemselfを使うのが一般的なのか、それともthemselvesとするのか、注視していこうと思います。

ドイツのパン屋さん

先日のドイツ出張での話。

街をぶらぶらしていて、ふと美味しいパンが食べたくなり、パン屋さんに駆け込みました。そこで、Do you speak English?と一応店員さん(おそらく店のオーナーっぽい人でした)に聞いてYes, a littleとのことでしたので、I know nothing about German bread. Can you recommend the best one in this bakery?と聞いてみました。

そうすると、Do you eat for breakfast or uhm..と聞かれたので、ああ菓子パンみたいな甘いパンが欲しいのか聞いてるのかな、と思い、That's for breakfastと答え、その後のやりとりで無事美味しいパンをゲットすることができました。

また別の機会にはとある目的地への行き方がわからなかった時がありました。iPhoneで地図や現在地は分かっていたのですが、自分たちがどこを向いてるかわからなかったのです。自分だけなら色々動き回って方向を確認していたところなんですが(引っ込み思案な性格)、一緒にいたアメリカ人の同僚が社交的な人物で、こういうのは聞いた方が早い、こっちの人は大体英語が喋れるもんだ、と言って、道で会話しているドイツ人の若者を捕まえて話し始めました。これもDo you speak Englishから始めて、最終的には目の前の道が地図上どこにあたるのかを確認することができました。

さて、これらの会話で使った英語はごくごく簡単な、日本なら中学校で習うような英語です。この時日本なら、Do you speak English?と聞かれて、一体何人の人がYesとか、せめてA littleと答え、その後のやり取りを続けることができるでしょうか?

こんな風にYesとすぐに返ってくるドイツはいいなぁと思うとともに、まあ性格というか国民性もあるのでしょうけれども、自信を持ってYesと答えられるようにできない日本の教育は間違ってる!と改めて感じた出張でした。

せめて中学で3年間勉強したらその範囲での会話はできるように、うまく教育カリキュラムを組めないものでしょうかねぇ。せっかく英語が必修科目として存在して、日本人全員が割と多くの時間を使って勉強してるのに、なんとももったいないなと思った一幕でした。

欧州でのCEFRの認知度

日本だとCEFRだのC1だのC2だのって余程の語学マニアにしか通じません(^^)が、ついこの間のドイツ出張にて、現地の会社の人との何気ない雑談で出てきてびっくりしました。

社員の英語教育の話になった時に、その会社では「英語の会話教室を会社の費用で社員に受けさせている」「でも、さすがに初心者レベルの人はダメ。ある程度力のある人にしか、会社の費用では受けさせないようにしている」というコメントがあったんです。その時別の人が、「CEFRのC1とかC2の人でないとダメ」と言ったので、思わず「今CEFRって言った⁈」と聞き返してしまいました(その人はフランスからドイツに来て働いている人で、ちょっとフランス訛りがあったのと、まさかこんな会話でCEFRの話が出るとは思わず、聞こえた内容に自信がなかったんです)。

こんな会話でCEFRが出てくるとは…さすがお膝元ですね^_^


プロフィール

englishlove40

Author:englishlove40
英語を勉強中の40代(♂)です。よろしくお願いします。


受験成績など
TOEIC
2013/01 990
以降何度も受験するが不安定。。。

TOEIC SW
2015/08 S190 W180

英検一級
2014/11 合格(93/113、95/100)

TOEFL
2015/09 99(R28/L23/S24/W24)

Versant
2015/06 68

TestYourVocab
2014/07 14000
2014/08 12200
2014/09 12100
2014/12 12800
2015/02 14500
2015/05 14600
2015/08 15300
2016/01 14700
2016/03 15400
2016/07 15600
2017/04 15700

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR