変わりゆく英語(actor)

昔々"actor"は男性の俳優、と習いました。女優さんは"actress"でしたね。

ところが最近下記のような文章に出会いました。

time20171118.png

MnuchinさんはTreasury Secretary(財務長官)です。男です。

最初この文章を読んだ時、Scottish actorと結婚とあるので「男同士の結婚?さらっと書いてあるけど、今時珍しくないからか?」と思ってそのまま読み進めました。

ところが最後までそのことについては触れられず記事は終わり。男性同士の結婚は珍しいことではないとはいえ、普通はさりげなく言及されるよなぁと思って見返してみると結婚相手の名前はLouise、女性の名前です。

そこでようやく今や女優のこともactorということに気づいたわけです。

Steward/stewardessをcabin attendantといったり、cameramanをphotographerといったりするのは本質的に男女が関係ない職業なのでわかるのですが、男優・女優は基本的にはそれぞれ男性・女性の役しかしないわけで別の名称でも構わないと思うんですけどね。それともactorという-orで終わる本来ジェンダー関係ないはずの名前が男性のみに用いられていたことが問題だったのか…。

日本語でも俳優というと昔は男性のことでしたが、今は男女に関わらず俳優と言いましょうという動きがあるようですね。日本語の場合はジェンダーニュートラルな俳優という単語は男女関わらず用いて、区別をしないといけない時は男優・女優という単語が別にあるので便利ですね。

英語で区別しないといけない時はどうなんでしょう。male actor, female actorになっていくのでしょうか?

ところで余談ですがMnuchinさんの名前読めますか?Wikipediaによると/məˈnuːʃɪn/だそうです。読めませんね…。

語彙力を測定しました

前回の測定から3ヶ月たち、久しぶりに語彙力を測定しました。
vocab171105.png
と、なんと驚きの20000語!!!

実はここ数ヶ月ほどは、多読とボキャビルを一ヶ月おきに交互に行っていました。多読で出会った単語(下線を引いただけ)を調べたり覚えたりする時間が全く取れていなかったので、8月と10月は多読は一旦お休みして、Ankiというアプリに単語(主にTIMEで出会った単語)を調べては入力し、覚えるという日々でした。

その成果が出たといえば出た形にはなっていますが。。。正直なところたまたまTIMEに出てきて覚えた難単語がちらほらヒットした感じで、前回から2300も増えた(4月から比べると4300も増えた)実感はないです。。。8月も同じようなことを書いた気がしますが^^;

ただ、何も成果が出ないことを考えると素直に嬉しいです。今月は多読月。Ankiは復習だけにしてガシガシ読んでいこうと思います。未読TIMEもだいぶ溜まってきてしまいました。。。

似た英単語

我々学習者にとって、似た英単語は悩みの種です。英語を学習したての頃はrice/lice、hat/hotなど、「ほら、lとrの違いや母音の違いで、全く違った意味になるんだよ」と習ったりしますが、英語を習い始めて早ウン十年、それでもちらほらと「え?こんな似た単語があるのか。。。」なんていうことがよくあります。

今日はそんな、「割と高難度の単語のそっくりさん」をご紹介したいと思います。

1. blandish/brandish
blandishは「だます、丸め込む」、brandishは「見せびらかす」という意味です。brandishは最近見かけたのですが、blandishはあまり見た記憶がありません。。。

2. flagrant/fragrant
flagrantは「目に余る」、fragrantは「よい香りの」
fragrantは難易度もそんなに高くない単語ですし、名詞形fragranceは日本語でも使われるくらいの馴染みのある単語だと思いますが、発音を間違えると変なことになってしまいます。。。

3. corroboration/collaboration
corroborationは「裏付け」。collaborationは「協力」。
この2つはlとrだけではなくその直後の母音の発音も違います([kərɑ̀bəréiʃən]と[kəlæ̀bəréiʃən])ので、声に出す際は要注意です。

4. inclement/increment
inclement([inklémənt])は「天候などが荒れた」(形容詞)。increment([ínkrəmənt])は動詞もしくは名詞で「増加(させる)」。
この2つはlとrだけでなくアクセント位置も違う(おまけに品詞も違う)のでリスニング時に混同することはないと思いますが、逆に前者を声に出す場合はしっかりアクセント位置を意識する必要があります。

5. ostensibly/ostensively
最近TIMEで見かけてびっくりしたのがこれ。ostensiblyって確か「表面上は」という意味だったなあ、と思いながら念の為に辞書を引いたところ全く違う意味が出てきたので、「やっぱり辞書で確認するのは大事だ」と納得しながら原文と見比べたところ、実は綴りを間違って調べていたことがわかりました。
ostensiblyは私の記憶違いではなく、「表向きは、表面上」。一方で私が間違えて調べたのはostensivelyで「具体的に」という意味でした。
ostensivelyは辞書上で見ただけですので、もし今度見かけるようなことがあったら記録しておこうと思います。

番外編
ところで飛行機に乗ると機内アナウンスで一通りの注意やお願いごとがあった後、「Thank you for your cooperation」で締めくくられるのですが、これが「Thank you for your corporation」に聞こえてしまうことがよくあります。もう少し最初の音節で二重母音を意識して、ふたつ目のoをしっかり口を開けて言い直そうよ、と発音にうるさいおじさんはつい思ってしまうのでした。。。

NHK実践ビジネス英語のテキストで瞬間英作文

ブログの更新少し間が空いてしまいましたが、その間に少し新しい取り組みをしていました。

NHKの実践ビジネス英語は数年前は真面目に聞いていたのですが、その後あまり聞かなくなっていました。ただその間もずっとテキストは買い続けていて、いつかこの資産(テキスト)を何かに役立てられるといいなとかねてから思っていたのですが、最近になってようやく思いつきました。

それは、「実践ビジネス英語のテキストで瞬間英作文をする」です。

瞬間英作文は、森沢洋介さんの「英語上達完全マップ」をご参照ください。私自身はこのメソッドを試したことはないのですが、経験上、こういった形でいろいろな技能をまんべんなく、しかも正統的に鍛えれば伸びるだろうと思い、以前から周りに勧めまくっていました。私がその効果を信じてやまない音読と多読が含まれているのも、おすすめのポイントの一つでした。

でも私はというとまんべんなくとは程遠く、多読ばかりにいそしんでいました。最近になって多聴もはじめましたが、絶対的にアウトプットのトレーニングが不足しているのはあきらかでした。

仕事で同僚と英語で会話することは良くあります。でも会話って訓練になっているようであまりならないんですよね。。。自分でも嫌になるほど表現の幅がなく、同じ構文や単語を使いまわしてばかりいるような気がしながらもどうしようもないですし、会話中に英語でうまく表現できないことがあっても、その場でメモを取らないもので後からそれが何だったかも思い出せず、全然次に活かすことができません。特に仕事の話は比較的楽に出来ても、雑談となるといろいろな話題に対してうまい言葉が出てこないことがしばしばで、歯がゆい思いをしてきました。

なんとか幅広い言い回しを巧みに使いこなしたい、いろんな話題でも表現できる幅広い運用語彙力を身に着けたい。。。そこで「実践ビジネス英語のテキストで瞬間英作文」がいいのではないかと思ったのです。

実践ビジネス英語では、それこそいろいろな話題を主人公たちがいろいろな表現で会話しています。日本語訳は意訳になっていることも多いのですが、それがまたいいと思っています。実際にこのテキストで瞬間英作文をやってみると、「なるほど、日本語でこう言いたいときは、思い切ってこんな英語で表現することもありなんだな」ということがわかってきます。

まだ始めて10日ほどで効果を実感するまでには至っていませんが、続けていれば結構な効果に繋がるのではないかな、と思います。


さて、始めて一番最初に疑問に思ったのが「一体どれくらいやればいいのか」です。実際の瞬間英作文のやり方はこちらにありますが、一日にどれくらいやればいいのか、の勉強のペースは書いてありません。

今日は、あくまで私の現時点でのやり方ですが、「実践ビジネス英語のテキストを、どんな感じでどのようなペースで瞬間英作文に適用するか?」をご紹介したいと思います。

まず、瞬間英作文では10個の英文を「1項目」と呼び、10項目で「1セグメント」としています(標準的な回し方の場合)。一つのセグメントを一通り学習することを「1サイクル」といい、概ね「10サイクル」程度勉強するとそのセグメントは卒業、次のセグメントの学習に移ります。

一方で実践ビジネス英語は週3日の放送で、2週で「1レッスン」となっています。つまり一つのレッスンあたり6日分の放送があるのですが、そのうち5日は「ビニェット」を学習し、最後の1日はそのレッスンの総復習の日にあてられています。また一日あたりの分量ですが、とあるレッスンの一日のビニェットの文章数を数えてみたところ、12文〜16文ありました。

そこで、ビニェット半日分を瞬間英作文で言うところの「1項目」に割り当てることにしました。文章数としては瞬間英作文の標準よりは少ないですが、実践ビジネス英語のビニェットの文章は一文が長めですので、これくらいがちょうどいいかと思います。また、そうすると都合のよいことに「1レッスン」がちょうど「1セグメント」になります。

具体的な回し方は、本家のページと重複してしまいますが下記のようになります。

1. 一文ずつ英作文をしつつ、暗唱していきます。

1-1. まず日本語の訳文の中の最初の文章を見て、英語に訳します。

1-2. 次に対応する英文を見ます。自分の訳と違うときは(たいてい違います ^^;)、読んで理解します。

1-3. 何度か口に出して、つっかえずにすらすら読めるようにします。その後、目を離してもすらすら暗唱できるようにしておきます。

1-4. 1.に戻って、次の文章に移ります。

2. ビニェット半日分まで到達したら、英作文の流しを行います。

2-1. 最初の文に戻り、日本語訳を見ながら英文を再生します。つっかえるようなら(たいていつっかえます ^^;)、1−3と同じことをやっておきます。

2-2. つっかえなくなったら次の文章に移って繰り返します。

2-3. ビニェット半日分の最後まで到達したら、2-1 に戻ります。

2-4. 2-1〜2-3まで、連続でつっかえずにすらすらと言えるようになったら終了。


実際に試してみたところ、40分から一時間程度で、上記1〜2を2回(2項目文)、つまりビニェット一日分できるような感じでした。これ以上やると喉もカラカラになりますし、頭もだんだん回らなくなってくるので、一日あたりの時間としては当面これくらいにしておこうと思います。

そうすると5日で「1セグメント」=「1レッスン分」すなわち瞬間英作文で言うところの「1サイクル」終えることができますので、6日目から「2サイクル目」に入ります。2サイクル目以降は2-1〜2-4だけを行います。以前の記憶が多少なりとも残っているので、一日あたりどれくらいするかは時間で区切ることにしました。前述のように40分から一時間が一日あたりの分量としてはいい感じに思いましたので、この時間でこなせるだけこなす、ということにしました。

この方法で試してみて、現在11日目が終わりました。5サイクル目がちょうど終わったところです。下記がご参考まで、それぞれの日にどの部分の学習をしたかの表です。

1サイクル目2サイクル目3サイクル目4サイクル目5サイクル目
(1)前半10/510/1010/1210/1310/15
(1)後半10/510/1010/1210/1310/15
(2)前半10/610/1010/1210/1310/15
(2)後半10/610/1010/1210/1410/15
(3)前半10/710/1010/1210/1410/15
(3)後半10/710/1110/1210/1410/15
(4)前半10/810/1110/1310/1410/15
(4)後半10/810/1110/1310/1410/15
(5)前半10/910/1110/1310/1410/15
(5)後半10/910/1110/1310/1510/15

日を追うごとに少しずつ1日でこなせる分量が増えてきました。今日でようやく一日で1サイクル回せるようになったところです。明日からは一日1サイクルだけにとどめ、15分程度で1サイクル回せるようになったら並行して次のレッスンを開始しようかなと思います。

目に見えて効果が出てくれると嬉しいのですが、、、どうなりますか。また報告します。

#このペースでいくと1レッスンあたり約半月かかるので、テキスト一冊仕上げるのに一ヶ月かかりますね。結局たまった過去のテキストが消化できない。。。

変わりゆく英語2

先週の日曜日にこちら(アメリカ)で英語の得意なアメリカ人の友人に会いました。

「英語の得意なアメリカ人」というのも変な表現ですが、日本人でも日本語をよく知っている人(難しい表現を使いこなしたり、難しい概念をわかりやすく説明できたり、難しい文章の理解力が高かったり)とそうでない人がいるように、アメリカ人の中でも英語力はピンキリのはずです。

その友人は、それこそわかりにくい概念を我々ノンネイティブや専門外の人に非常にわかりやすく説明してくれますし、高校時代のSATの成績も良かったようです。試しに以前testyourvocabをやってみてもらったら驚愕の34,500!を叩き出してました。ネイティブのスコアは概ね20,000-35,000とのことですので、ネイティブの中でも言葉をよく知ってる方なのだと思います。

そんな彼に、このブログで以前ご紹介した4つの単語について聞いてみました。いくつか私の理解が間違っていたこともわかりました(嘘書いてすいませんでした…)ので、訂正兼ねてまとめておきたいと思います(ただ、英語が得意といっても言語の専門家ではありませんので、一意見として差し引いてお考えください)。

以前の理解が間違っていて訂正している部分を赤字にしておきます。
  • performant
    • シリコンバレーで使われ出した表現だか、not even a wordとのことでした。まだ単語としては認められていない。
    • 用法としては人に対して使うのはweirdで、例えばコンピュータを設計する際にThat solution is not performant(そのやり方では性能が出ない)というように使うそうです。
  • takeaway
    • この表現、私が新しいと思ったのは気のせいで、この単語自体は古くから使われているが、流行りすたりがある中で最近また使われ出したのだろうとのことでした。
    • 教訓(lesson)の意味だが、My takeaway is this. What is yours?というように、自分はこう受け止めたけど君はどう?というように和らげたい時に便利な単語だとのことです。
  • invite(名詞で「招待」)
    • これはGoogleが悪い、と言ってました(あくまで個人の見解です^^)。
    • 昔Googleがgmailのサービスを始めた2001年ごろ、他社のサービスがメールボックスの上限を数百MBとしていたのに対してgmailはβ版サービスとして数GBという大容量を売りにしていました。
    • ただ、誰でも申し込めるわけではなく、既にgmailのサービス登録をしている人からの招待がないと登録できない招待制(invitation only)のサービスでした。
    • 一人5人までしか招待できなかったそうなのですが、その時にgmailの画面上ではinvite onlyというようにinvitationではなくinviteを名詞として使っていたそうです。
    • なぜGoogleがinvitationの代わりにinviteを使ったかははっきりしないが、おそらくエンジニアは簡潔な表現を好むので、画面上で長々とinvitationと書くよりもinviteという表現を編み出したのだろう、とのことでした。
    • ただ、改めてこの話を聞いた後にネットで調べてみると、この用法は17世紀から存在するようです(https://english.stackexchange.com/questions/68937/invite-vs-invitation)。しばらく廃れていたけれども、近年になりGoogleなどがネット上でこの用法を頻繁に使うようになって、また一般的になってきた、ということのようですね。
    • ちなみに、私の友人によると今では結婚式の招待状をinviteと言ったりすることもあるそうです。
  • ask
    • 「質問」という意味ではなく、「要求」という意味とのことでした。失礼しました…
    • これは企業向けのマネージメントトレーニングプログラムに由来する表現で、特に自分の要求を自分のボスに対して行う(manage upする)時に、how to ask for a requestからaskを名詞として使い出したとのことです。
    • なぜ新しい単語が使われ出したかというと、requestと直接的にいうよりソフトな言い方になるので、特に上司に対してリクエストする時に好んで使われるようになったようです。
    • で、こちらもこの話を聞いた後に調べてみました(https://english.stackexchange.com/questions/4246/can-or-should-ask-ever-be-used-as-a-noun)。いやあ、同じように違和感を感じた人が質問してたりするもんなんですね。最初から調べれば良かった…。
    • このサイトによると、実は起源としてはフランス語由来のrequestが使われるようになる前に、askを名詞として使っていた時期があったそうです。

言葉の移り変わり、面白いですね。。。
プロフィール

englishlove40

Author:englishlove40
英語を勉強中の40代(♂)です。よろしくお願いします。


受験成績など
TOEIC
2013/01 990
以降何度も受験するが不安定。。。

TOEIC SW
2015/08 S190 W180

英検一級
2014/11 合格(93/113、95/100)

TOEFL
2015/09 99(R28/L23/S24/W24)

Versant
2015/06 68

TestYourVocab
2014/07 14000
2014/08 12200
2014/09 12100
2014/12 12800
2015/02 14500
2015/05 14600
2015/08 15300
2016/01 14700
2016/03 15400
2016/07 15600
2017/04 15700
2017/08 17700
2017/11 20000

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR